今回はドラムに関してお話していきたいと思います。
ドラムというのは、バンドの中でもかなり重要な役割があります。リズムを刻むのはもちろんですが、バンドの”かっこよさ”を決定してしまうのがドラムと言っても過言ではありません。
昔、先輩ミュージシャンに言われたことで大変感銘を受けた言葉があります。
ドラムはバンドのエンジン
なるほど・・・確かにそうかもしれませんね。エンジンが無いとバンドが走りませんし、エンジンがしょぼかったらバンドの走行性能もイマイチということになります。
目次
レコーディングでもドラムが命!
私は仕事柄、レコーディング面でのドラムの重要性を嫌というほどわかっています。ドラムプレイがショボかったら何をやっても良い音で仕上がりません・・・。曲自体のクオリティが低くなってしまいます。
別に技巧的なテクニックを駆使しないといけないというわけじゃありません。単純なフレーズでも、しっかりとした音でドラムを鳴らす必要があるんです。
音量が大きくなきゃいけないというわけでもありません。小さい音量で叩いた場合も、しっかりとした”良い音”が出るように叩かないといけないんですね。
ライブもドラムが命!
ライブでもドラムはかなり重要です。ドラムプレイによって、出音(客席側)、中音(ステージ内)が大きく影響してきます。PAが通ってるからと言って気を抜いてはいけません。
レコーディングでもそうですが、基本的にドラムに合わせて各楽器の音量・音質などを決めていきますよね。
ボーカルに合わせるという人も居ますが、
確かにそれも一理ありますが、ボーカルにドラムプレイや各楽器の音量を合わせなきゃいけない場面というのは、どんなステージで演奏しているかによって変わってきます。
例えば、小さなステージの場合だとボーカルの声がちゃんと通るように楽器隊の音量を意図的に下げないといけませんが、大きいステージの場合は、割と自由に音量を上げても大丈夫です。ですので、楽器をボーカルに合わせるというのは一概に言えないということになります。
一方、ドラムはプレイによって音のニュアンスが変わってきます。そうなると必然的に、ドラムのニュアンス次第で他の楽器の音量・音質などを調整しないといけなくなってきますよね。もっと言えば、ドラムのニュアンス次第でボーカルの発声ニュアンスまで変わってきます。この辺は、ステージが大きかろうが小さかろうが同じです。
大きい音量で叩くにせよ、小さい音量で叩くにせよ、楽曲の意図に合ったしっかりした音を出さないと、お客さんを感動させることはできません。
このことからも、ドラムはバンドのエンジンで、すべてに影響してくるということが分かると思います。
プロっぽいドラムと素人っぽいドラムは何が違う?
さて、では実際にどの部分がプロと素人の違いになるかというと、それは言わずもがな音ですね。プロの人が叩くドラムの音は素人とはまるで違います。
プロ
一音一音こだわりが感じられる音というか。音を出すという行為において妥協してない感が半端じゃないです。キチっとした演奏でもワイルドな演奏でもちゃんとこだわって音を出しています。
太鼓は筒です。筒に皮を張っている状態です。筒の素材、皮の素材をうまく活用して、気持ちいい音が出る叩き方というのをプロは知っています。
素人
プロとは逆で、一音一音こだわりがないように感じられます。連打も雑になったり、曲のつなぎの部分とかがイマイチな音が混じったり、ふわーっとした感じでなんとなく演奏している方が多いです。
曲調にもよりますが、素人の場合、太鼓を太鼓としてしっかり強く叩いていない方も多いです。特に最近のドラムセットは、しっかり強めに叩いて初めてドン!と良い音がするような設計になっています。メーカーやモデルによっても違ってきますが・・・。
極端な話、ふわふわ~っと触ってるだけのようなプレイをしてしまっているんですね。それではいわゆる”プロっぽい音”というのは出てくれません。
プロっぽいドラムが叩けるようになる練習方法
これはドラマーの方が皆さん口を揃えて言いますが、叩いては聞いて叩いては聞いてを繰り返すしかありません!
一音一音しっかりと意識して良い音が出るように練習し、それを録音してチェックしてみましょう。
チェックしていく中で、
「うわっ今の音ダサっっ」
というのがだんだん分かってくると思います。
最近ではスマホで簡単に録音ができるので便利ですよね。昔は練習を録音するとなったらそれなりに大掛かりでした・・・。
これを繰り返していると、たとえ細かく刻むようなフレーズでも、一音も欠けることなくこだわった音が出せるようになりますよ!
まとめ
ドラムの音がかっこよくなったらそのバンド自体も格段にかっこよくなると思います!一歩次のステージに行きたいと思うドラマーさんは「こだわりのある音」が出せるように是非頑張って下さい!