マイクロフォンの種類や構造について

レコーディングにとって、マイクというのはとても重要な機材です。

マイクが無かったら生音を録音することはできません。絶対にできません!レコーディングにおける最重要機材と言ってもいいと思います。

レコーディング以外にも、音を拾う場面では必ずマイクを使用しています。電話、ビデオ撮影、テレビ収録、音声認識システム、などなど。

そんなマイクですが、種類や詳しい構造については意外と知られてないんじゃないかと思います。

今回は、主にレコーディング分野でのマイクについて詳しくお話していきたいと思います。

マイクとは?そもそも何?

マイクとは、ダイアフラム(振動版)と呼ばれるパーツが音をキャッチし、その振動を電気信号に変換する機械のことです。ダイアフラムは人工的な鼓膜だと思って頂ければ結構です。

電気信号に変換された音は、接続されたアンプで増幅され、さらに接続されたスピーカーやヘッドフォンのダイアフラムを振動させることによって、我々の耳に音として届きます。

どんなマイクも、ダイアフラムで音をキャッチして、その振動を電気信号に変換するというのは変わりません。

マイクの歴史

マイクの歴史は意外にも古いです。1876年、ベルによって電話が発明されて、それと同時に世界初のマイクが誕生します。電話ではマイクは不可欠ですもんね!

その後、かの有名なエジソンが改良を加えたりしてどんどん性能がアップしていきます。感度がアップしていったんですね。

現代のマイクは驚くほど高感度になっています。しかも割と値段も安い!性能が良くなって値段も安くなるのはいいことですよね。ビンテージものは高いですが・・・。

マイクの種類(ダイナミック・コンデンサー・リボン)

レコーディングで使われるマイクは主に三種類です。
ダイナミックマイク、コンデンサーマイク、リボンマイクですね。

それぞれの特徴を見ていきましょう。

ダイナミックマイク

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このタイプが最も多く使われていますね。ボーカルがステージで手に持っているもの、ドラムの太鼓を収音しているもの、ギターアンプに立てられているもの、カラオケでつかわれているものなどが、このタイプのマイクです。

構造としてはシンプルです。ダイアフラムでキャッチした音の振動を、マイク内部にあるコイルと磁石の働きによって電気信号に変換するというもの。

磁石で発生した磁界の中を、振動を受けたコイルが動くことによって、電気が発生します。電磁誘導というやつですね。

構造上、頑丈な作りになっていて大音量にも耐えられるので、ドラムやギターアンプにもよく使われるんですね。

難点は、高音域の音に対しては集音しにくいということです。要するにレンジが狭い設定になっています。ただそれは難点ばかりではなく、いわゆるガッツのある音が集音できるということで、レコーディングはその辺をあえて狙ってダイナミックマイクを多用しています。

理屈抜きにかっこいい音ってことですね^^

コンデンサーマイク

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コンデンサーマイクもレコーディングではよく使われますね。ボーカルやドラムのシンバル類で多用されています。

ダイナミックマイクとは違い、電源が必要になります。ファンタム電源というやつですね。構造的に、内部のコンデンサーにあらかじめ電気を貯め込んでおいて、ダイアフラムが振動すると貯めておいた電圧も変化するように作られています。「音の振動」=「電圧の変化」という風に変換するシステムですね。

電源が必要といっても、マイクに直接コンセントを差すわけではありません。マイクプリアンプなどについているファンタム電源のスイッチをオンにすると、XLRケーブルを通じてマイク側に電源が供給されるシステムになっています。「+48V」と書かれたスイッチが多いですね。
ファンタム電源専用の機械もありますが・・・いずれにしても、マイクにつながっている音声ケーブルを伝って電源が供給されます。

コンデンサーマイクは、何といっても感度がいいのが特徴ですね。色んな周波数を余すことなくキャッチできます。ただ、その構造上、壊れやすく繊細というのが難点です・・・。大切に扱わないとすぐに壊れてしまいます。

なのであまりステージ上では向いてないですね。

リボンマイク

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リボンマイクは、その名の通り内部にリボンと呼ばれる薄い金属の膜があります。ちなみに、こちらのマイクも一応ダイナミック型に分類されます。

音をキャッチしたリボンが振動することによって、リボンの両端に電気信号が発生するというシステムです。

昔はレコーディングでよく使われていましたが、構造上壊れやすいですしとても繊細なので(コンデンサーより繊細・・・)最近ではあまり使われなくなってきました。本体が大きく重たいのも特徴です。

でも、その繊細さを克服したモデルが最近では各社から発売されています。またブームになってるんでしょうかね。

音質がかなりナチュラルで柔らかいので、根強いファンは多いです。実際私もリボンマイクは大好きで、結構使っています。価格は高めです・・・。

まとめ

マイクの種類とその特徴について少しは理解できたかと思います。
マイクはレコーディングにおいて最重要機材の一つだと思いますので、みなさんもここは妥協せず、少々お値段が張っても頑張ってお気に入りの一本を見つけてみて下さい!

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