私の仕事の話を少し。
少し専門的な話になりますが、音楽制作の最終段階で使われるマスターCD(CD-R)というものがあります。今回は、マスターCDの行方についてお話したいと思います。興味ない人もなるべくわかりやすく解説します・・・。
音楽がCDとして市販されるまでの流れ
レコーディングして、
ミックス(音の調整)をして、
マスタリング(音の仕上げ)をして、
出来上がった曲をマスターCDに焼いて、
そのCDをプレス工場に渡してプレスして、
ようやく商品として市販されているCDが出来上がります。
そこで使われるマスターCDをちょくちょく買いに行かないといけないんです・・・。仕事で必要なんです。
今回も買ったのはこれ。MITSUBISHI製のマスターCDです。音質もさることながら、パッケージもしっかりしていて安心感があるのでよく使ってます。10万枚限定生産のやつです。
ひと昔前は、太陽誘電製のThat’s CD-R for masterとう商品がよく売られてましたね。
これです。
今は生産終了となっております。
マスターCD-Rはこの世から無くなる!?生産終了が続出
実は最近ではあまりマスターCDを焼くことはありません。マスタリングが終了したら、曲のデータをそのままプレス工場に納品する方式が一般的です。オンライン上で納品ができますし、CD-Rに焼いたときの音質劣化なども気にしないでいいので、最近では主流となってます。
事実、マスターCDを販売していたメーカーは続々と生産終了を発表しています・・・。世の中からマスターCDというものが見当たらなくなってしまいました・・・。
そのせいで、時々マスターCDが必要なときは数少ない売っている店に焦点を絞って買いに行かないといけないんですね。昔はヨドバシカメラなんかの普通の電気屋さんに置いてありました。
しかも、今現在もマスターCDを売っているお店も、在庫の商品が無くなり次第もう一生買えなくなってしまうという・・・。そりゃそうですよね、なんてったって生産終了してるんですもの!
よく行く渋谷のお店にはこれからもしばらく置いてくれるといいなぁ( ゚д゚)
CD-Rって何のことなのか若い人は知らない!?
余談ですが、最近の若い人(おじさんみたいな言い方ですね笑)は、CD-R自体知らないという人も多いそうです・・・。びっくりしました。
この前、家にストックしてあったCD-Rが全て無くなっていて、でもどうしてもすぐにCD-Rが必要だったので、コンビニに駆け込んで店員さんに「すいません、CD-Rって置いてありますか?」と聞いたところ、
「?・・・CD・・・R?」
といった感じで伝わらないことがありました。。。
見た感じ、10代後半か20代前半の若い男性店員さんでした。
若い人みんなが知らないわけじゃないでしょうけど、その反応にはびっくりしました。ご老人でCD-Rのことを知らない人がいるのは分かりますが、若い人でもいるんですね。時代も変わってきました。