レコーディングは、今でこそ自宅で手軽にできますが、一昔前はレコーディングスタジオに行かないとレコーディングはできませんでした。もちろん、今でもレコーディングスタジオでレコーディングするというのは一般的な方法ですが。
初めてレコーディングスタジオでレコーディングする人にとっては、分からないことも沢山あるので色々不安だと思います。
今回は、初めてレコーディングスタジオでレコーディングするミュージシャンが、どういう風にしたら成功するのか、私が仕事で培った経験を踏まえながらお話したいと思います。
レコーディング当日までに準備すること
レコーディングをスムーズに進めるというのはとても重要です。作業の過程で煮詰まったりすることはよくあることですが、なるべくそういった無駄な時間を省いてサクサクと事を運べるようにしたいですね。
そのためには事前準備が重要になってきます。
具体的に挙げていきますね。
曲のアレンジは事前に細かく作っておく
ギターをどこでどんな風に入れるか、ピアノをどういう風に弾くか、テンポはどれぐらいでいくか、などなど、細かい部分を事前にチェックして、完璧な状態でレコーディングに挑みましょう。プリプロといって、レコーディング本番前のデモ音源を作ってどんな音を被せるか等確認しておくのもいいですね!
完成した音源の良し悪しに直結する作業でもあるのでここは慎重に作っていきましょう。
練習!
当然のとですが、練習はしっかりしておきましょう。ただ、アレンジ段階で無理のある作り方はしないようにしましょう・・・。例えば、ギタープレーヤーの場合だったら、自分が弾けないようなアレンジは作らないように・・・。レコーディングで何回も何回も録り直しすることになってしまうと時間がもったいないですからね。
あくまで、自分がプレイできる範囲でアレンジを作って、レコーディング当日までにそれを練習するようにしましょう!
しっかり寝る
人間って実は、音に対してものすごいスピードで反応できてしまう生き物です。また、体調によって反応速度も変わってしまいます。寝不足だったり疲れてたりすると鈍感になって、プレイへの反応が鈍くなってしまうんですね。それでは良いレコーディングができません。
しっかり寝て疲れを取ってからレコーディングに臨むようにしましょう。
歌詞や曲の構成表のコピーを印刷しておく
これは、当日レコーディングエンジニアやスタッフが使うものです。ミュージシャンの方と相談する際に、スムーズに会話ができるように歌詞や構成表を見ながら話します。
「2Aの頭の〇〇~って歌ってるところから流してください」
「1サビの終わりの〇〇~ってところだけ録り直したいです」
などの会話は常にしています。その時にこういった紙があるとスムーズなんですよね。
「〇〇らへんの〇〇~ってところが・・・」
等の会話は効率的に考えるとNGですよね。。。エンジニアも人間ですから?となってしまいます。
参考音源を用意しておく
こんな音にしたい!という参考音源があればエンジニアに渡しましょう。ミュージシャンの方は結構感覚的な方が多いので「ブワーって感じ」とか「ズドンって感じ」など擬音で要望を伝えて頂く場合が多いですが、そういう感覚的に伝えてくれるのは嬉しい反面、やっぱり具体例もあった方が便利なので、用意しておくことをおすすめします。
ここで少し番外編的なお話をしますと・・・、
逆に、具体的に伝えようと思って、
「EQで〇〇Hzあたりを〇〇dBほどブーストして」
等言ってしまうのはNGですね^^;
エンジニアは、要望に対して行う作業は何パターンもあります。たくさんあるアイディアの中でベストな方法を選択します。なので、具体的にEQでブーストなど指定されてしまうと困ってしまいます。EQをするしかなくなってしまいますからね・・・。なので、この場合は、
「もう少し硬い音にできますかね?」
「もう少し柔らかい音にできますかね?」
など、そういう伝え方が良いかもしれませんね^^
レコーディング当日気を付けるべきこと
さて、準備も整ったらいよいよレコーディング当日です!レコーディングは音楽活動の中でも重要な作業の一つですので、ここは頑張っちゃいましょう!
リラックスして!
頑張るのは大切ですが、あまり意気込み過ぎないようにしましょうね!
緊張しすぎずリラックスして作業することが大切です。
当たり前ですが、リラックスした方が普段の力が存分に発揮できます!
気になることはガンガン質問しちゃえ!
レコーディングを始める前や途中で気になることがあれば何でもエンジニアに相談しちゃいましょう。エンジニアは色々なミュージシャンをレコーディングしてきているので、経験が豊富です。解決策を提示してくれるでしょう。
煮詰まったら一休み
時には一休みも重要です。一休みすることで効率が上がります。何時間もレコーディングをしていると煮詰まってきますのでそういう時は外を少し散歩したり、談笑したりして休むようにしましょう。
食事休憩を挟んでからの方がいいテイクが録れることは多いです笑
険悪なムードは伝染する
レコーディングを進めていくと必ず一回は訪れるのが「険悪ムード」です笑
メンバー間だったり、個人的にだったり様々ですが、そういうムードは他の人にも伝染していい結果が生まれないので、上記のように休憩を挟むなどしてリフレッシュしましょう。
モノづくりの現場は常にいいムードが漂ってないといけないと思うのです。ピリピリはあまり良くありません。クリエイティブではありません。
経験豊富な上手なエンジニアさんだと、ムードをうまく作ってくれたりします。ギャグを言ったりして笑
もちろん、自分からも積極的にムード作りをしていきましょうね。
まとめ
レコーディングというのはとても楽しい作業です^^
作った曲がだんだんと形になっていくのは何物にも代えがたい感動があります。
自分たちは今特別なことをしているんだ
という感覚を忘れないで頑張っていってほしいものですね^^