バンドをやっている方だったら一回は聞いたことあるんじゃないでしょうか?
一発録りという言葉
バンドレコーディングの方法では一般的ですが、今回はこの一発録りの方法やメリット・デメリットについてお話していきたいと思います。
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目次
一発録りってそもそも何?
そもそも、一発録りってどういうものかということについてお話ししましょう。バンドでレコーディングするには色々な方法があります。
別録り(バラ録り)
まずはドラムを録って、次にベースを重ねて、ギターを重ねて、最後にボーカルを録るっていう方法です。バラバラに録っていって組み立てていくレコーディング方法ですね。
一発録り
今回のテーマの一発録りについてですが、バンドメンバー全員で「せーの」で一緒に演奏してもらって各パートを同時に録る方法です。一番単純で純粋な録音方法になります。ボーカルも仮で別部屋で録るのがいいでしょう。
一発録りのメリット
一発録りはとても原始的な方法ですが、音楽にとってとても重要なメリットが隠れています。
まずは、最大のメリット、一体感です。
バンドメンバー全員が一斉に演奏するので、人間っぽさや勢いといった何とも言えない一体感が出やすくなります。普段ライブやスタジオで演奏しているのと変わらないので一体感が出るのは当たり前と言えば当たり前なんですが。
実は、人間ってものすごいスピードで音に対して身体が反応できてしまう生き物なんです。メンバーそれぞれが持つ独特の”グルーブ”に対して、スピーディに身体が反応し、お互いがお互いを支え合い補い高め合うことができるんです。これが一体感に繋がってくるわけですね。
この一体感は機械で打ち込んだものでは表現できない大切な部分なんですね。メンバー全員が顔を見ながら演奏できるとよりいい効果が生まれやすいです。
また、同じ部屋(ブース)にドラムもアンプも置いて一発録りすると、それぞれのマイクに音が被るので、それが功を奏す場合も多いです。こうした音カブリは通常敬遠されることですが、あえて利用して一体感を出すという手法ですね。
一発録りのデメリット
一発録りは一体感という意味ではメリットが大きいですが、もちろんデメリットもあります。
まず、メンバーの誰か1人が失敗してしまうと全員で最初からやり直しになってしまうということですね(^^;)これは地味に痛いです・・・。
レコーディングスタジオは時間制でお金がかかっちゃうので、こうして録り直しが続くと時間もどんどんかかってしまってスタジオ代も膨大になり大変ですよね。予算が沢山あればいいんですが・・・。
あと、メリットでお話した音カブリに関わることですが、色んなマイクに別の音が被ってしまうと編集(ミックス・マスタリング)の自由度が狭くなってしまうというのもデメリットですね。あまり極端な音の加工が出来なくなってしまいます。
スネアのハイを上げたいのに、スネアのマイクに被ってるギターのハイが上がって目立つようになった。
キックのローを上げたいのに、キックのマイクに被ってるベースのローが上がってしまってぼわぼわしてしまった。
などなど。
でも、極端な編集がなければ概ねそんなに気にしないでも大丈夫ですけどね!
一発録りをした後の「差し替え」も有効
ボーカルも含め最初にみんなで一発録りをしておいて、その演奏をガイドに聞きながら次はそれぞれの楽器を個別にレコーディングし直していくという方法もあります。
この場合、大抵、一発録りで良いドラムテイクが録れたら次にギターやベースを差し替えて録っていくっていうパターンが多いですね。一発録りの時は良いドラムが録れるように頑張るということですね。
ちなみに、どんな場合も、ボーカルは最後に別録りするというケースが殆どです。ボーカルまで一発録りのテイクを採用するというのは稀ですね・・・。
まとめ
特にロックバンドをやっているなら絶対に一発録りがおすすめです!ロックの場合は一体感が最重要テーマになりますからね。
まだ一発録りをしたこと無い人はこの機会に是非チャレンジしてみてください(^^)
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非常に興味深く、面白い記事でした!
途中「嫌煙」となっているところはおそらく「敬遠」の誤字のように思います!
良い記事だけに、今後もたくさんの人が見ると思いますので、誤字の指摘書き込み失礼しますm(_ _)m
誤字のご指摘ありがとうございます><
早速修正させていただきました!
大変たすかりました!今後も誤字には気をつけていきたいと思います><