音楽が生まれて市販されるまでの流れを詳しく解説しようと思います。

先日書いたマスタリングに関する記事で、音楽が市販されるまでの工程について少しだけ触れました。
(参考)マスタリングの最終段階で使われるマスターCD-Rはこの世から無くなる?

今回は初心者にも分かりやすく、もう少し具体的に説明していこうと思います。なるべく専門用語などを使わずに分かりやすく説明していきたいと思いますのでどうぞお付き合いください!

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まずは作曲!

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当たり前ですが、最初に曲を作らないといけないですね。必ずしも、演奏する人・歌う人が曲を作るわけではなく、下記の項目を分業で行う場合も多いですね。

基礎作り

まずは、曲の基礎となる部分を作ります。どんなコード進行にするか、どんなメロディにするかなどをこの段階で決めていきます。

歩いている時にふっとアイデアが思い浮かぶ人もいれば、悩みに悩んで絞り出す人も居ますね。作り方は人それぞれなのでルールはありません。

アレンジ作業

次にアレンジ作業をします。曲をどんな展開にするか、どんな楽器(音)を入れるか、この段階で決めていきます。この作業の出来によって、最終的な音質にも影響してくるのでかなり重要な部分ですね。

後ほど説明するレコーディング本番の時に、同時にアレンジもやっちゃうという方もいます。というかそういう場合は結構多いです^^;

作詞

歌がある音楽の場合は、作詞も必須の作業になります。楽器とは違い、歌詞はリスナーにダイレクトに届くメッセージとなるのでこちらもかなり重要ですね!

曲のリズムに合った文字数にしないといけなかったり、よりメッセージが伝わりやすい言葉を選んだりと、なかなかセンスが問われる作業です。

曲が出来たらレコーディング!

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さて、実際にレコーディング(録音)していくわけですが、最近は自宅でもクオリティの高い録音ができる環境を整えているミュージシャンも多く、必ずしもスタジオでレコーディングしないといけないというわけではなくなってきています。実際、家で全てを完結させるケースも多いですね。

ただ、大音量が出る生のドラムや、ギターアンプなどはスタジオで録る必要がありますね。そういったものを録音する必要がある場合は、レコーディングスタジオに行って作業をします。

予算があるミュージシャンだと何日もスタジオにこもって作業をしますが、今の時代あまりお金をかけられなくなってきてるので、効率的に作業を進めないといけないですね^^;
スタジオ代も馬鹿にならないですからね。

レコーディングの流れ

レコーディングの方法は何パターンもありますが、一般的なやり方をご紹介します。

バンドのレコーディングの場合、まずはガイドとなる演奏を録音しておきます。ギター、ベース、ドラム、キーボード、ボーカルなどみんな一緒に「せーの!」で合わせて録音します。

これは本番というわけではなく、あくまでガイドを録る目的です。これが本番テイクに採用される場合も多いですが^^;力が抜けた良い演奏になるんですよね。

さて、ガイドが録れたら次は本番です。ガイドを聞きながら個々の楽器を録音していきます。
例えばドラムの場合、ガイドで録ったベースやギターやボーカルなどを聞きながらそれに合わせて演奏します。ベースの場合だったら、ドラム、ギター、ボーカルなどを聞きながら・・・といった感じです。

全ての楽器の録音が終わったら最後にボーカルを録音して終了です。

エンジニアによるミックス作業

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レコーディングが終了したら今度はミックスという作業に入ります。文字通り、音を混ぜる作業ですね。

録った音をさらに聞きやすく調整するわけですが、ここはエンジニアの腕の見せどころです。かっこいい音になるよう積極的に調整したり、隠し味程度にほんのすこしだけ調整したり、やり方は色々です。

では具体的にどんな調整をしているのか、代表的な作業を4つ紹介します。

音量バランスの調整

録音した複数の音が良いバランスになるように、各パートの音量バランスを調整します。ドラムだけがデカ過ぎる、ギターがあまり聞こえない、なんてことにならないようにうまく調整しないといけません。

ミックスの最初の段階でやる作業になります。

イコライザー(EQ)の調整

イコライザー(EQ)は、音に含まれている特定の周波数を強調したり、逆に目立たなくしたりというのができるものです。ボーカルの高域をもう少しシャキシャキさせたいなと思ったら、イコライザーを使って高域を上げます。ギターの低域が出すぎているなと思ったら、イコライザーを使って低域を下げます。

使い方は単純ですね。

コンプレッサーの調整

コンプレッサーとは簡単に言うと圧縮するものです。ミックスでは、音を圧縮するために使うんですね。

録ったままの音は、音量にばらつきがあります。例えばボーカルで言うなら、歌詞の一文字一文字で音量がバラバラです。それをコンプレッサーを使って均一に馴らすんですね。

あとは、少し難しい話になりますが、音が発っするタイミング(アタック)を強調したり、余韻(リリース)を強調したりもできます。逆に、目立たなくするためにも使いますけどね。

リバーブの調整

リバーブとは、カラオケで言うエコーみたいなものです。(正確にはエコーとは違いますが・・・)音に響きをプラスするエフェクトです。お風呂場で歌うと響きますよね。その残響を機械的に作るものです。

お風呂ぐらいの規模から、アリーナ会場クラスの規模まで、様々な大きさの残響を作ることができます。バラードの曲なんかでは大き目の残響をよく使います。

マスタリング作業

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さあ、最終段階のマスタリングです。
マスタリングって一度は聞いたことあるけど実際に何をしているのか分からないっていう人は多いと思います。

音質の調整

昔は、マスタリングというのはマスター盤を作成する作業のことを言っていましたが、現在では音質的な最終調整のことを言う場合が多いです。

ミックス作業で各パートを調整した後に、最終的に全体の音質をまとめて調整する作業ですね。上記のミックスで説明したイコライザーを使ったりして、曲全体の音質調整をします。この場合全体にイコライザーがかかるので、調整の自由度は低いです。あくまで最終調整って感じです!(ちょっとだけイコライザーをかけたりします)

音圧アップの調整

音圧(音量)をアップする作業もします。CDによって音量が大きいものと小さいものがあるのに気付いている方は多いんじゃないでしょうか?これはマスタリングの音圧調整で操作できます。

具体的には、ミックスの時にも説明したコンプレッサーを使って音圧アップを図ります。音圧アップだけに特化したリミッターというものや、マキシマイザーというものも使ったりします。

マスターの作成

適度に音圧を上げて最終調整も終わったら最後にマスターを作成します。
プレス工場でCDを作ってもらう場合や、曲のデータ配信のみで販売する場合もマスターというのは必要になってきます。

調整が終わった曲のデータを書き出して、マスターCDに焼いたり、データをそのまま納品したりします。

販売!

CDとして販売する場合は、ジャケットのデザインのデータや歌詞カード情報などと一緒に、マスターをプレス業者に納品します。すると二週間程度でCDの出来上がりです!アマチュアミュージシャンの場合、1000個単位で作るのが一般的ですね。

フィルムに包まれた市販されているCDと同じ感じでオリジナルCDが自宅に届くのでテンション上がります^^
そのままCD屋に置けば商品として完成です。

最近はデータ配信での販売も一般的ですね。CDという物理的な媒体が売れない時代ですし、今後益々データでの販売は増えるでしょう。実際、配信のみで売っているミュージシャンも多いです。

データ配信で販売する場合は、マスターデータをオンライン上でサイトに登録するだけで販売が開始できます。CDをプレスするコストを考えたら配信は安上がりですね^^;
手軽に買えるのもメリットだと思います。

まとめ

以上、音楽が生まれてから販売されるまでの流れについて説明してきました。
普段何気なく聴いている音楽も、色んな人の手が加わって販売されていることが分かったかと思います^^

背景を想像しながら音楽を聴くのも面白いかもしれませんね^^;

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